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第6回 平成27年度入行式挨拶(平成27年4月1日)

 新入行員の皆さん、入行おめでとうございます。今年も六十五名の新しい仲間を当行の一員として迎えられたことは大きな喜びであり、心から皆さんを歓迎します。

 皆さんが採用内定を受けられてからこの僅かの間においても大きな変化がありました。
 経済面では、昨年十月に日本銀行の追加金融緩和が決定し、十一月には消費税再増税の延期も発表されたことから円安・株高の流れが一気に進みました。また、個人消費が少しずつ持ち直し、国内の景気は緩やかながらも回復基調に転じています。
 社会面では、昨年十二月のノーベル物理学賞 受賞により、日本の技術力の高さが再認識され、震災で自信を失いかけた我が国にまさにLEDのごとく希望の光を照らしました。また、スポーツ選手の国内外での活躍など嬉しいニュースも数多くありました。
 地元に目を向けますと、当行もスポンサーとして応援しているJリーグサガン鳥栖の活躍が昨年に引続き期待される中で、今年三月には「二〇一六年 熱気球世界選手権」が十九年ぶりに佐賀市で開催されることが決定されました。また来年には、日本で初めて磁器を焼成した有田が創業四百年という記念の年を迎えるなど大きなイベントが控えており、当地にもたらす経済効果に大いに期待しているところです。

 さて、皆さんはすでにいろいろな抱負や目標を持って今日の日を迎えられたことと思いますが、社会人ともなれば皆さんの周りには様々な出来事が起きてくるでしょう。いかなる場面に遭遇されようとも佐賀銀行員として忘れずに心がけていただきたいことを、今日はお伝えしておきたいと思います。
 当行は今年度、第十四次中期経営計画の最終年度となり、テーマである「元気で暖かい銀行、どこか違う銀行」を実現させるため、「これまで出来たことを定着させるとともに『目指すべき姿の実現』に向けて、行員一人ひとりがさらに何をすべきかをしっかり考えて行動する」、「スピード感をもって新しいことに挑戦する」ことに取組んでいます。

 この第十四次中期経営計画には四つの基本方針を掲げています。
 一つ目は、「お客さまと向き合い、つながりを強めます」です。
 これは、「お客さまが何を望まれているのか」「どうすればお客さまのお役にたてるのか」を行員一人ひとりがお客さまの立場で考え、お客さまの声に耳を傾け、心の中にあるものに気付く関係を築き上げ、より一層お客さまとのつながりと信頼の輪を拡げていく、ということです。
 二つ目は、「飛び抜けたCS・ESを目指します」です。
 飛び抜けたCSとは、ひたむきさや誠実さを基本姿勢として、「心から」「心をこめて」お客さまと向き合い、お客さまが満足していただくサービスを提供し、お客さまから選ばれる銀行となる、ということです。
 また、飛び抜けたES(従業員満足)とは、自由な意見が飛び交い、行員一人ひとりが新しい発想で、「できない、難しい」ではなく「こうすればできる」という建設的な意見を出し合い、皆で改善策を創りあげ、かつスピード感をもって新しいことにチャレンジする行風を作っていく、ということです。今年、十四年ぶりに人事制度を改定しており、すべての行員がいきいきと活躍している銀行を目指しています。

 ここで、先ほど述べた両者の基本となる事項を、リッキービジネスソリューションの澁谷社長の著書の中から紹介しておきます。それは「日頃から『感謝』の心に敏感でいること」ということです。
 澁谷社長は大学卒業後、日本興業銀行(現在のみずほ銀行)に勤めておられましたが、最愛の奥様を病気で亡くされたことがきっかけで退職されました。その後、悲しみと子育てを乗り越え、再度「志を高く持って、少しでも世の中の役に立つことをやろう」と決心され、四十八歳の時に新たに企業コンサルタントの会社を設立されました。尚、社名は、亡き奥様の旧姓「力野(りきの)」をとってリッキーと名づけられたものです。

 「まず相手の今の状況をよく見て、何をしたら先方が喜んでくれるのだろうか」ということを考え、そして、ぴったりマッチした方法、または意外性のある方法で喜んでいただくと、相手の心が動き、そこに記憶がつながり、親近感が生まれ、最終的にはしっかりした信頼関係に成長し、仕事においてもプライベートにおいても、豊かで深い人間関係をつくっていくのです。
 今まで人を喜ばせることを意識して実践したことがなく、あまりいいアイデアが湧かない人の場合は、まず自分自身を振り返ってみましょう。夜、寝る前に「今日一日のうちで、うれしいなと思ったこと」「人に何かしてもらって、ありがたいなと思ったこと」を思い返してみます。例えば、「残業で疲れているときに、コーヒー一杯とねぎらいの言葉をもらった」「急にお客さまとのアポイントを変更したにもかかわらず気持ちよく面談してくれた」「自分が大切に思っている人から自筆の手紙をもらった」などでも構いません。少し注意深く日常を振り返れば、うれしさの種、ありがたさの素はあちこちに落ちています。
 日頃から感謝の心に敏感でいると、自分の感性が磨かれ、「人を喜ばせること」を発見しやすくなります。基本は自分がしてもらってうれしいことを周りの人にしてあげればよいだけのことなので、本当に簡単で、アイデアは無限大にあります。また、やってあげれば先方に喜ばれて、その様子を見ているだけで自分も幸せになれます。
この良い循環を根気よく繰り返すことで、「本当に親切な人だ」と周囲から愛され、求められ、温かな人間関係の輪の中に入っていくことができます。そして、自分自身の人生が間違いなく輝き始めます。
― 皆さんが本日、社会人としてスタートされるにあたり、ひとつの道標となればと思い紹介させていただきました。

 第十四次中期経営計画の三つ目の基本方針は「佐賀でお客さまの期待に十分応え、同時に福岡・長崎の営業資産を着実に拡大していきます」、四つ目は「佐賀と共に福岡でのリテール拡大に取組みます」です。
 佐賀でのゆるぎない営業基盤と巨大マーケットである福岡に隣接していること、そして充実した店舗網により両県のネットワークを活用した市場の活性化が図れることが当行の強みです。地域に根を張り、存在感を高め、今まで以上に佐賀での営業基盤を確固たるものとし、お客さまの期待に十分応えていく一方で、福岡での営業にも力を注いでいます。今年の三月二日には、福岡地区第一号となる「さぎんパーソナルプラザ福岡」の天神支店を開設しましたが、今後も福岡地区でのパーソナルプラザを増設するなど、福岡都市圏でのリテール拡大も進めていきます。

 皆さんは今、学窓を巣立って社会にその第一歩を踏み出されました。これから仕事を通じて社会に積極的に貢献する生活がはじまります。ぜひ、若々しいエネルギーを発揮され、失敗を恐れず何事にもチャレンジするとともに、常に「感謝の心」を持ち続ける行員となってください。
 当行は今年七月に創立六十周年を迎え、この記念すべき年に皆さんは入行されました。この六十周年を新たな飛躍の一年として、地域にとって、お客さまにとって、なくてはならない銀行であり続けるために全行員の力を結集して「佐賀銀行ブランド」を確固たるものとしていきましょう。
 皆さんの入行を心よりお祝いしまして、私の歓迎の挨拶といたします。

以 上