令和4年年頭のあいさつ

令和4年の年頭にあたって

 あけましておめでとうございます。年の始めにあたり、皆さんと共にお客さまの繁栄を祈念したいと思います。また、ご家族の方々も含め、皆さんにとっても飛躍の1年となるようお祈りいたします。

 始めに、昨年八月の豪雨により、令和元年に引き続き佐賀県は水害による甚大な被害を受けました。皆さん、皆さんのご家族、そしてお取引先の方々の中で被害に遭われた方がおられることと思います。改めてお見舞いの言葉を申し上げます。また、コロナ禍にあっても、ボランティア等により被災地の復旧に力を貸していただいた方には、心から感謝の気持ちを送りたいと思います。

 昨年は、新型コロナ感染症が再拡大する中、国内経済にも引き続き大きな影響を与えました。現在は、感染状況も少しずつ落ち着きを取り戻しつつありますが、一方で新たな変異株による流行の兆しが見られるなど、警戒感が再び高まってきています。いまだ予断を許さない状況にありますが、私たちには、この間積み重ねてきた感染予防に向けた知識・経験があります。今年も、皆でしっかりと感染対策に取り組み、ウィズコロナの中でも安全・安心な生活を取り戻していきましょう。

 さて、2019年4月からスタートした第16次中期経営計画も、残すところあと3ヶ月となりました。「このまちで、あなたと...地域の活力を未来へつなぐ銀行」を目指すべき姿として掲げ、グループ全役職員が一丸となり目標達成に向けて取り組んできましたが、重要方針の1つとして掲げていた「対顧客利益の黒字化」も、皆さんの努力がしっかりと結実し、2021年9月期決算においても引き続き黒字化を実現しました。当行グループはこの3年間で着実に歩みを進めています。
 また、本年3月9日に佐賀銀行の淵源である伊万里銀行から数え創業140年を迎え、さらに本年4月から新たな第17次中期経営計画がスタートします。
 地域にとってなくてはならない存在であり続けるため、地域社会や経済に貢献し続ける地域銀行グループを目指していきます。そのために、特に次の2つのことについて述べたいと思います。

 まず、1つ目は、「地域銀行グループとしての使命に今一度立ち返る」ということです。
 サステナブル(持続可能)の大前提は、まさに地域の発展とともにあると言えます。だからこそ、地域銀行グループとしての使命である『このまちで、あなたと...』に今一度立ち返り、「地域の発展や再生なくして当行グループの存続はない」との覚悟を持って努力を惜しまず取り組んでいきます。これは、当行グループの経営理念にも、そしてSDGsの理念にも通じるものです。

 2つ目は、「私たち自らが変わる」ということです。
 地域やお客さまに必要とされる銀行グループであり続けるためには、発想そのものを転換していく必要があります。これまでの「売り手がいいと思ったものを提供する」プロダクトアウト的な発想から、「お客さまが望むものを提供する」マーケットインの発想に転換し、お客さま起点のサービス提供態勢を確立していきます。そのために「ブロック制」や「コンサルファーム」などのビジネスモデルもマーケットインの発想でさらに深化(進化)させていきます。また、当行グループ自らがデジタルを駆使できる企業となるよう、環境・態勢の整備も進めていきます。
 10年後の当行グループがどうあるべきか、そして皆さん1人ひとりがどうありたいかを"バックキャスト思考"で考え、そのために、今何をなすべきかしっかりと考えて行動してください。

 さあ、新しい年のスタートです。
 さぎんグループ全役職員の力を集結し、新たな時代に向けて挑戦する1年にしていきましょう。


以上