令和5年度佐賀銀行グループ入社式挨拶

 佐賀銀行グループ各社の新入社員の皆さん、ご入社おめでとうございます。
 今年も48名の新しい仲間を迎えられたことは大きな喜びであり、佐賀銀行グループを代表して心から皆さんを歓迎いたします。

 また、本日は、新入社員のご家族の方も当会場にてご参列いただいております。
 ご家族の方におかれましては、お子様が学生から社会人として第一歩を踏み出す、記念すべき日にお立会いいただき有難うございます。あわせてお慶びを申し上げます。

 さて、日本国内でも今年の5月より感染症の位置づけを2類相当から5類に引下げる事が決定し、私達の生活が少しずつコロナ前に戻りつつあります。しかしながらコロナが猛威を振るったこの3年間は、社会や経済に深刻な影響を与えました。それは皆さんにとっても例外ではなく、学業や部活動など学生生活のさまざまな場面で、多くの困難にも直面したことと思います。
 コロナ禍をきっかけに人々の価値観や生活様式が大きく変わり、求められるニーズも変化しました。先々に振り返った時、時代の大きな転換点となっている事は間違いないと感じています。

 そのような時代の中にあって、2022年4月からスタートした第17次中期経営計画は、本年4月より2年目を迎えます。
 今中期経営計画では、「このまちで、あなたと・・・金融の枠を超えて地域の価値向上を実現する銀行グループ」を目指す姿として掲げ、"変革、挑戦"をテーマに、お客さま・地域にとって何でも"役に立つ"存在となり、最終的には佐賀銀行グループ全体がコンサルファームとなることを目指して取り組んでいます。

 また、当行は9年後となる2032年に創業150年を迎えます。皆さんは9年後の地域や佐賀銀行グループ、そして自分自身がどうなっていると想像しますか?激変する世界全てを予想することは困難ですが、これから先、金融取引を含め、さまざまな分野で人を介さずに取引や手続きができるデジタル化がますます進展していくことでしょう。一方で、私たちが様々な考え方や悩みをもって生きている以上、"人"でなければできないことは決してなくなることはないでしょう。

 そのような中、当行グループでは、"人ならでは"と"デジタル"を組み合わせ、お客さまや地域社会に対して、より便利で、よりスピーディに、そしてより価値のあるサービスの提供を目指しています。"人ならでは"については、将来の目標を達成するための資産運用・管理であるゴールベース・アプローチの考え方に基づくお客さまとの対話や、経営の課題から個人の悩みまでをシームレスにサポートするプライベートバンキング、そしてお客さまの事業活動におけるリスクマネジメントの強化に取り組んでいます。また、"デジタル"の分野では、基本的な金融取引などは全てデジタルで対応することや、お客さまや地域のデジタル化やキャッシュレス・ペイメントを支援する"デジタルバンク"を目指して取り組んでいます。
 デジタルネイティブと呼ばれている皆さんには、その柔軟な発想や観点で、デジタルとアナログの両方を使いこなし、当行グループに新たな付加価値を数多く加えていただきたいと期待しています。

 佐賀銀行グループのお取引先には、さまざまな業種の事業者さま、個人のお客さま、そして地域のお客さまがいらっしゃいます。このようなお客さまの多種多様な課題や価値観に応え、質の高いサービスをご提供するためには、皆さん一人ひとりが自己成長のための努力を惜しまず、飽くなき向上心で挑戦することが必要です。業務に関する知識やスキルはもちろんのこと、様々な分野の勉強や経験を通じて、人間的にも成長し、お客さまの期待を超えるサービスを提供できる人財、お客さまから信頼される人財へと成長して欲しいと思います。

 最後になりますが、まず、ご家族の方々におかれましては、ご多忙の中、本日の入社式にご列席いただき誠にありがとうございました。
 そして、新入社員の皆さんには、今まで育てていただいたご家族に感謝の言葉と社会人としての決意を是非伝えてください。
 皆さんが、仕事を通じて、お客様から感謝の言葉をかけていただく事、飽くなきチャレンジを繰返すことで成長し、会社や地域に新しい可能性や多くの付加価値をもたらしていただく事を祈念しまして、私の挨拶といたします。


以上