令和8年年頭のあいさつ

令和8年の年頭にあたって
 

 あけましておめでとうございます。年の始めにあたり、皆さんと共にお客さまの繁栄を祈念したいと思います。また、ご家族の方々も含め、皆さんにとっても飛躍の一年となるようお祈りいたします。

 昨年、日本国内では「大阪・関西万博」が開催され、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、AI・再生可能エネルギー・循環型都市などの実証が進み、世界の注目を集めました。
 当行においては、創立70周年という節目を迎えることができ、運動会をはじめ様々な記念行事を通じて、地域の皆さま、グループ役職員およびその家族との絆を育むことができ、この「絆」こそが、70年変わることのない当行の財産であることと改めて実感することができました。
 金融業界においては、政策金利の追加利上げが実施され、「金利のある世界」への本格的な時代の転換点となり、この変化は、全ての運用の源泉である「預金」の重要性が改めて認識される契機となりました。また、投資環境においても、日経平均株価が史上最高値を更新するなど様々な要因が、地域のお客さまの資産形成の機運を一段と高める要因となり、年齢層問わず、「誰もが資産形成を考える時代」への転換点となりました。
 こういった環境の中、地域のお客さまの長期的な資産形成をサポートすることや、コンサルティング営業を通じた貸出金の提案、企業の経営課題解決に繋がる取組みを実践していくことが当行の役割であることを再認識し、お客さまにとっての最適な提案に繋げてほしいと思います。

 さて、2025年4月からスタートした第18次中期経営計画は、本年4月より2年目を迎えます。「このまちであなたと・・・地域を繋ぎ、人を繋ぎ、地域の豊かな未来をつくる銀行グループ」を目指す姿として掲げ、地域においては人口減少や人手不足といった課題を抱える中、当行は、「ゴールベースアプローチ」の考えを羅針盤として、地域の将来にわたる持続的な成長に貢献できる取組みを続けていきます。
 一方で、ネットバンクや資金移動業者が日常の選択肢となり、「地方のお客さま=地方銀行」という前提は崩れつつあります。こうした中で、地元佐賀県を中心とした北部九州における地域密着の強みを活かしながら、法人・個人シームレスなコンサルティング営業をベースとして、地域・お客さまの課題解決に繋がる付加価値を提供していき、地域に選ばれる銀行であり続けなければなりません。
 本年は、当行グループが金融を「核」として地域を支え続ける総合サービス企業グループを目指していく中で、その歩みを進めていく大切な1年となります。そのために、これから次の二つのことについて話したいと思います。

 一つ目は、「時代の変化をチャンスと捉え、地域における当行グループの存在感を高めていこう」ということです。預金は、お客さまからの当行に対する揺るぎない「信用の証」であるということをこれまで何度もお伝えしてきました。これにより、総預金は順調に増加していますが、個人のお客さまの預金残高が伸び悩んでいることも事実であり、この現実に全役職員が強い危機感を持たなければなりません。預金が減るということは、当行が地域社会へ提供できる「力」が弱まるということ、さらに厳しく言えばその資格が問われてくることを意味します。金利環境が変化する今だからこそ、お客さまの大切な資産を守り・増やしていく使命を当行が担っていることを再度認識し、一人ひとりに寄り添ったコンサルティング営業を通じて、地域から最も信頼される銀行グループを目指していきましょう。
 そして、金融環境の大きな転換期は、当行グループにとっても収益を大きく拡大していくチャンスです。この変化を活かすためには、単に貸出金利を上げるのではなく、コンサルティング営業の実践により、事業先のお客さまそれぞれの成長戦略や想いをきちんと汲み取り、最適な提案による「付加価値」を提供していくことで、質の高い貸出金や役務収益の獲得に繋げ、お客さまの成長を支援していきます。

 二つ目は、「地域・お客さまの利便性の向上や課題解決のため、デジタルと"人ならでは"の融合を効果的に活かそう」ということです。昨年、銀行や自治体の複数機関にわたる面倒な諸手続きをワンストップで行える生活基盤プラットフォーム「ペンリィ」のサービスが始まりました。今後、ますます、デジタル化による地域社会全体の利便性向上に繋がる取り組みが広がっていくでしょう。「さぎんアプリ」や「法人Bizポータル」によって、単に効率化を進めるだけでなく、時間や場所を選ばず、お客さま一人ひとりに寄り添う便利な金融窓口として、デジタルサービスのあり方を更に深めていく必要があります。また、キャッシュレス端末の導入支援についても今後さらに加速させ、地域の隅々の決済インフラ充実の支援を続けていくことで預金確保と地域経済の好循環を創出していきましょう。
 行内においては、生成AIの活用や、これまでのDX施策の効果によって、事務作業やデータ分析等、初期的な情報提供が自動化・迅速化され、皆さんの業務時間が創出されています。この創出された時間を、お客さまへの課題解決に向けた時間として有効に活用し、"人ならでは"の一歩踏み込んだ提案力を強化していくことで、収益力の拡大に繋げていくことが必要だと考えています。同時に皆さんが、金融のプロとしての成長意欲を高め、みずから自発的に学び続けることで、それぞれの自信や、やりがいにつながり、将来環境が変わっても活躍できる人財になるという心構えを持つことが大切です
 最後になりますが、日々、営業や自己研鑽に努めてくれている一方で、残念ながら、昨今稚拙な理由による苦情が散見され、苦情を機にお客さまが離れていく危機感を覚えています。デジタル化が進む中でも、「このまちで、あなたと・・・」という想いは不変です。皆さん一人ひとりが当行グループの矜持とインテグリティの意識を持ってお客さまをお迎えし、心に響く良質な金融サービスを提供していきましょう。
 金融業界を取り巻く環境はこれまでにないスピードで変革の時を迎えている中、当行グループは、変化を恐れず、地域やお客さまの期待を上回る総合金融サービスを提供し、他行やネット銀行、資金移動業者等、他業態との競争に勝つことで、新しい時代を切り拓いていきます。

 そして今年3月には、当行の「基幹システム」更改という重要なイベントが控えています。本部、営業店、グループ会社、全役職員が協力し、遺漏無きようしっかり取り組み、「基幹システム」更改を乗り越え、新しいシステムで充実した仕事ができるようにしていきたいと思います。
 さぁ、新しい年のスタートです。さぎんグループ全役職員の力を結集し、新たな時代に向けて挑戦する一年にしていきましょう。

                                     

以上