令和8年度佐賀銀行グループ入社式挨拶

 佐賀銀行グループ各社の新入社員の皆さん、ご入社おめでとうございます。今年も76名の新しい仲間を迎えられたことを大きな喜びとして、佐賀銀行グループを代表し、心から皆さんを歓迎いたします。

  また、本日は新入社員のご家族の皆さまにもご列席を賜っております。ご家族の皆さまにおかれましては、お子さまが学生から社会人へと第一歩を踏み出される記念すべき日にお立ち会いいただき、誠にありがとうございます。心よりお慶びを申し上げます。


 さて、金融業界を取り巻く環境に目を向けますと、日本銀行の金融政策転換以降、「金利ある世界」はもはや特別なものではなく、私たち金融機関にとっての前提条件となりました。金利の変動は、金融機関にとっては収益機会である一方、お客さまにとっては将来への不安や判断の難しさを伴うものでもあります。このような環境下において、地域金融機関には、お客さま一人ひとりに寄り添い、ともに考え、ともに悩む「伴走力」が、これまで以上に求められています。

 佐賀銀行グループは、令和7年度より第18次中期経営計画をスタートさせ、「このまちで、あなたと・・・ ~地域を繋ぎ、人を繋ぎ、地域の豊かな未来をつくる銀行グループ」を目指す姿として掲げています。人口減少や後継者不足といった、地域が抱える課題や脅威を「新たな機会」と捉え、人口動態の結びつきが強い佐賀県・福岡県・長崎県の3県に跨る店舗ネットワーク、人的資本、知的資本を最大限に活用しながら、産業と人を繋ぎ、地域に新たな価値と経済の好循環を生み出すことを目指しています。金融を「核」としつつ、地域になくてはならない総合サービス企業グループとして、着実に歩みを進めてまいります。


 また、当行は昨年、創立70周年を迎えましたが、6年後には、当行の淵源である伊万里銀行の創業を起点として、創業150周年を迎えます。皆さんは、その150周年を「迎える側」ではなく、これからの佐賀銀行グループの未来を「創っていく側」の世代です。これまで当行は、日本銀行による大規模金融緩和策やマイナス金利政策、さらにはコロナ禍など、数多くの環境変化を乗り越えてきました。その根底にあったのは、常に「お客さまの課題解決に向き合う」という姿勢です。この姿勢は、これからも決して変わることはありません。
 近年では、生成AIをはじめとするテクノロジーが急速に進展し、銀行業務の在り方も大きく変わりつつあります。今後、業務の効率化や高度化が進む一方で、お客さまとの関係づくりにおいて最も重要な「信用と信頼」の価値は、むしろ一層高まっていくものと考えています。皆さんには、AIやデジタルを使いこなしながらも、人にしかできない発想力、そして相手の立場に立って考えるコミュニケーション能力を磨いてほしいと思います。日々の業務やさまざまな経験を通じて「人としての内面」を豊かにし、地域のお客さまから信頼される行員へと成長されることを期待しています。


 皆さん一人ひとりには、佐賀銀行グループに入社して「成し遂げたいこと」や「実現したい自分自身の姿」があることと思います。その想いは、決して個人の目標にとどまるものではありません。皆さんが挑戦し、努力を重ね、成長していくことそのものが、地域のお客さまの課題解決につながり、地域全体の価値を高めていく原動力となります。どうか、ご自身の目標と地域の未来とを重ね合わせながら、日々の仕事に向き合ってください。その過程では、思いどおりにいかないことや困難に直面することもあるでしょう。しかし、その一つひとつを乗り越えようと努力を惜しまない姿勢が、皆さん自身を成長させ、佐賀銀行グループ、そして地域の未来を、より確かなものにしていくと私は信じています。
 当行では、九州大学ビジネススクールなどでのMBA取得や、中小企業診断士取得のための中小企業大学校への派遣、さらには海外トレーニーへの派遣など、銀行業務にとどまらない経験を積むことができます。また、これから皆さんが研修を受ける研修所について、現在木造の次世代型研修施設への建替えプロジェクトも進行しており、皆さんの成長を支援する態勢を整備しています。ただし、これらの機会を活かすかどうかは、皆さん一人ひとりの主体性にかかっています。自ら考え、学び、挑戦する姿勢を大切にしながら、ご自身のキャリアを切り拓いていってください。


 最後になりますが、佐賀銀行のブランドスローガンは「このまちで、あなたと・・・」です。この言葉に続くものは、地域やお客さま、そして時代の変化によって形を変えていきます。その未来を形づくるのは、皆さんの想いと挑戦です。皆さんの成長と多様な経験が、地域に新たな可能性や多くの付加価値をもたらしてくれることを心から祈念し、私の挨拶といたします。

                                     

以上