ファミリーファンド方式って何?

こんにちは!先生。以前、投資信託の運用手法について勉強したので、もっといろいろ知りたくなって、調べてみました。
シンタくん
それは良いことだね。何か気になることはあったかな?
サギン先生
はい。『ファミリーファンド方式』という運用手法が気になりました。
シンタくん
なるほど。目論見書も確認したかい?
サギン先生
もちろんです!僕が確認した目論見書には、ベビーファンドの資金をまとめてマザーファンドに投資し、マザーファンドが実質的な運用を行う仕組み、と書いてありましたが、ちょっと複雑でよくわからなくて・・・。
シンタくん
ファミリーファンド方式とは、ベビーファンドとマザーファンドという2種類のファンドを使って運用する方法なんだ。

ベビーファンドは、投資家が直接購入できるファンドだよ。
だから、シンタくんが目論見書を確認したファンドはベビーファンドということになるね。

マザーファンドはベビーファンドで集めた資金を使って、運用対象や運用方針に基づいて、株式や債券などに投資しているファンドなんだよ。
サギン先生
なるほど・・・。
シンタくん
つまり、マザーファンドは、子どもたちのお世話をするお母さんみたいな感じだね。だから、ファミリーファンド方式っていうんだよ。
サギン先生
なるほど、そう考えるとわかりやすいですね!
でも、どうしてこのような運用手法がとられるのですか?
シンタくん
そうだね。実は、この方式にした方が効率がよい場合があるんだよ。

たとえば、シンタくんは、同じ名前なんだけど、ちょっと違う種類のファンドがあることは知ってるよね?
サギン先生
為替ヘッジあり/なしの違いでAコース、Bコースがあるファンドや、毎月分配型や年1回決算型のように決算回数だけ違うファンドのことですか?
シンタくん
そうそう。この、為替ヘッジあり/なしの違いのファンドや決算頻度の違うファンドがベビーファンドで、その資金をまとめて運用しているファンドがマザーファンドなんだ。

名前が同じということで分かるように、マザーファンドはベビーファンドと同じ、またはベビーファンドの一部と同じ運用対象や運用方針が設定されていて、その方針に基づいて投資をしている。

つまり、それぞれ別々に運用するより、共通する部分は1つにまとめて運用することで効率を良くしているんだよ。
サギン先生
たしかに個別に運用するよりも、一緒に運用することで無駄がなくなりそうだし、規模も大きくなりそうですね。
シンタくん
このような運用方式は、マザーファンドとベビーファンドが同じ運用会社だからできることなんだよ。

運用会社にとって、ファンドごとに銘柄を選択するのには手間がかかる。

それよりも、複数のファンドをまとめることによって、より無駄なく大きく運用することができるので、売買コストが削減でき、手数料も比較的安くすることができるんだ。

こうすることで運用管理を合理化しているというわけなんだ。
サギン先生
投資家のニーズに合わせて、為替ヘッジの有無や分配方法を設定したベビーファンドがあり、その資金をまとめてマザーファンドに投資することで、効率よく運用できるということが、よくわかりました!
シンタくん
その通り。ファミリーファンド方式の場合は、目論見書にマザーファンドが何に投資しているかも書いてあるから、よく確認するといいね。
サギン先生
はい!今日も、勉強になりました。
シンタくん
今回のまとめ
ファミリーファンド方式とは、投資家が直接購入できる「ベビーファンド」と、ベビーファンドで集めた資金を一括して運用している「マザーファンド」という2種類のファンドを使って運用する方法のことです。
運用対象や運用方針が同じファンドをまとめて運用することにより、運用効率を上げ、手数料も比較的安くできるというメリットがあります。
ファミリーファンド方式場合、目論見書にマザーファンドが何に投資しているかも書かれているので確認しておきましょう。

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