利回りをチェックしてみよう!

先生!こんにちは!

日銀のマイナス金利政策が発表されてから、ニュースは詳しく見るようにしているのですが、定期預金や住宅ローンの金利が下がったとか、国債の利回りが下がった、というニュースがいつもより目立ちますね。
シンタくん
やあ、シンタくん。

そうだね。国民に直接的な影響が出る部分だから、それだけみんなも関心を持っているだろうしね。
サギン先生
ところで先生、預金金利やローンの金利は分かるのですが、国債などは利回りと言われますよね。そもそも利回りってどういう意味なんですか?
シンタくん
利回りとは、投資金額に対する利息も含めた年間収益の割合のことだよ。
サギン先生
年間収益、ですか・・・。
シンタくん
債券や株式などに投資すると、利子や配当金が保有している投資家に支払われるよね。
もちろん業績悪化や不慮の出来事で支払われないこともあるけどね。
サギン先生
そうですね。
シンタくん
利回りとは、投資した金額に対して1年でどれくらいの収益を得られたかを%であらわしたものなんだ。
サギン先生
投資したことに対する利子みたいなものですか。
シンタくん
利子と利回りは少し性質が違うものなんだ。

債券で言うと、利回りにはいくつか種類があって、『直接利回り』と『最終利回り』がよく使われるね。
サギン先生
『直接利回り』『最終利回り』ですか?
シンタくん
『直接利回り』とは、債券を保有することで得られる利子を基に、年間の収益を計算したものなんだ。

また、『最終利回り』は、この通常得られる利子に加え、債券価格の変動までを加味した利回りなんだ。
サギン先生
どういうことですか?
シンタくん
債券は市場で取引されているので価格は変動するよね。

たとえば額面より安く買えた人は、満期まで持てば償還差益が発生することになる。

通常の利子とこの償還差益を加味して計算されたものが『最終利回り』と呼ばれるものなんだよ。
サギン先生
最終的に戻ってくるお金がどれくらいあるか、というのが『最終利回り』なんですね。
シンタくん
そのとおり。

株式やリートの場合は、支払われた配当金を基に利回りを計算するのだけど、配当金は流動的だし、価格そのものも変動が大きく、常に変化している。

だから、便宜上今の価格が変動しないと仮定したうえで、1年保有した場合に得られる配当金をもとに、配当利回りが計算されているんだよ。
サギン先生
なるほど、投資対象によって利回りの計算方法が違うんですね。
シンタくん
そういうことだね。

シンタくん、投資信託を知るツールのひとつとして、組み入れられている債券や株式、リートの配当利回りをチェックしてみてはどうかな?

それぞれのファンドの実力を知る意味では、有効な判断材料だと思うよ。
サギン先生
どうやって調べればよいのですか?
シンタくん
運用会社が毎月発表している『月次報告書』の中に、この『配当利回り』や『最終利回り』が記載されているから確認してみるといいよ。

運用会社によっては『月次レポート』『運用レポート』などの名前で運用会社のホームページにも掲載されているよ。
サギン先生
分かりました!
シンタくん
一般的にだけど、株式は2%前後、リートは3%台の利回りになるといわれるね。
海外の債券や株式、リートの利回りとも比較してみると面白いよ。
サギン先生
先生、さっそく『月次報告書』でチェックしてみます!
シンタくん
利回りの変化にも注意して見てみるといいよ。
サギン先生
はい!
シンタくん
今回のまとめ
利回りとは、投資金額に対する利息も含めた年間収益の割合のことで、 投資した金額に対して1年でどれくらいの収益を得られたかを%で表しています。
利子を基に年間の収益を計算した『直接利回り』、利子と償還差益を加味して 計算した『最終利回り』、配当金をもとに計算した『配当利回り』がよく使われています。
投資信託に組み入れられている債券や株式、リートの配当利回りをチェックすると、ファンドの実力を知る有効な判断材料になりますので、運用会社が毎月発表する月次報告書などで確認してみましょう。

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